それは、ネットサーフィンをしている時だった。どこかの匿名画像掲示板に貼られていた1枚の写真、その写真に一瞬にして魅せられてしまった。今まで90年代前半の森高千里を超えるビジュアルの女性は皆無であると思っていた筆者にとっては、新大陸を発見したときのような衝撃を受けた。

 彼女の名前はなんて言うんだろう? 貼られていた写真には何1つデータが書かれて居なかった。普段はしらけっぱなしの筆者も、燃えるとかなりの行動力・集中力を発揮するので、その勢いでしらみつぶしに調べることにした。当時の手がかりは掲示板で拾った他所様が撮影した写真だけ。

 彼女の名前が分かった。彼女の名前は長沢美樹さん(以下敬称略)ということらしかった。名前さえ分かってしまえば、あとはこっちのもの。大いなる手がかりを得た筆者は、詳細を調べることにした。その結果、以下のようなことが判明。

  • 全国のサーキットや、関西地方のイベントで主に活躍している

  • 有料の撮影会などがある

  • 関西に住んでいる

  • 霊長類のホモ・サピエンスである

  • コーヒーが好きである

  • 何と言っても最高に魅力的な人である

 う〜ん、困った。私、あずま男なんですよね。基本的に夢中になっているときは、「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」の精神で、あらゆる手段を講じて、どんな遠方だろうと飛んでいくタイプの人間なんですが、近いところで活躍してるに越したことはありません。参ったなぁ。


 そんなこんなで2007年も10月を迎えました。10月と言えば筆者の誕生月なんですが、神様はどうもいらっしゃるようで、今年の東京モーターショーに参加するとの情報がブログに掲載されているのを発見!! やっぴー!! こりゃ行くしかないね。

 ホンモノの長沢美樹に会える、このことは筆者にとってエポックメイキングな出来事だった。これだけ興奮を覚えたのは最近では記憶にない(笑) 筆者にとってはブルック・シールズも、マドンナも、ジャニス・ジョプリンをも超えるスーパースター。会えると分かった日は興奮して眠れなくて、友人に片っ端から電話しようと思ったものの、「はいはい、よかったね」と一蹴されそうだったので自粛した。

 さてさて、心から願っていたまたとないチャンス。憧れの人を撮影するんだし、失礼があってはならないと思い、撮影に仕様するフィルムには自分なりに徹底的に拘ろうと思った。さて、どんなフィルムで、どんなカメラで撮影しようか。

 こういうことを「あーだこーだ」と言いながら選択できるのが、アナログカメラの愉しさであり、醍醐味だと思う。筆者は原理主義的なコダック党だったものの、コダックのフィルムにはフジフィルムには無い問題を感じていたのも事実。 例えば・・・

  • フジに比べて、粒状性などフィルムのカタログスペックが悪い

  • フジに比べて、安定して高品質なアウトプットが出しづらい (→ 扱いが難しい)

 以上のような問題点は、普段、別の対象を撮影している時は目を瞑っていたものの、今回の撮影では絶対に失敗できない状況だったので、熟慮に熟慮を重ねた結果、室内のミックス光源に強く、フラッシュ撮影などでも使いやすく定評のある、富士フイルムのPro400に決定し、彼女に会いに行ったのだった。

 

           

 

 2007年11月11日、奇しくも幼馴染の誕生日と同じ日に東京モーターショー2007は閉幕した。本当は最終日に最後の挨拶へと赴く予定が、ミスにより機会を逸してしまったことが悔やまれるが、開幕初日から計5日間、彼女の居るブースに行くことが出来た。極度に緊張してしまった時もあり、多少の失礼もあったかと思うが、快く撮影や会話やサインに応じてくれた彼女にとても感謝している。一緒に撮影した写真と、頂いたサインと思い出は私の宝物です。また彼女と会えること、そして彼女の今後の活躍を祈って──。

 

   

 

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