SONY Cassette Deck TC-KA7ES
It's a SONYのピュアオーディオへの気合が少しばかり残っていた頃に開発された高級カセットデッキ。普通の人が聞いたらカセットデッキとは思えないくらいの高音質。最高級モデルということもあり、作りは豪華そのもの。中を開ければ銅メッキシャーシが眩しく光り、シールド封入されたツインRコアトランスが鎮座しています。
W430×H135×D380 (mm) 12.0kg
購入までの経緯
CD、MD、DATとSONYのESシリーズで統一した私にとって、次の目標はKA7ESかKA5ESしかありませんでした。しかし、カセットデッキを舐めていた当時の私はカセットデッキに音質を求めていたのではなく、単にコレクションの1つに加えたいという目的でしかありませんでした。ある日のこと、御茶ノ水のオーディオユニオンに偶々49800円でKA7ESが売られていました。当時、祝い金などで丁度5万程持っていた私はその値段を見て購入を決意しました。
しかし、翌日お金を持って店に行くと昨日まであったはずのKA7ESが忽然と姿を消していました。
「・・・・。」
そこで一人でブチ切れた私は「絶対に今日中にKA7ESを手に入れてやる」と決心し、秋葉原に中古を探しに行きました。そこでとりあえずアバックに行った訳です。そしたら何と\55000で一点を除けば極上のKA7ESが置いてありました。元箱、付属品全部アリです。私はそこで女性の店員に価格交渉。
そんなこんなで5万ジャストで購入となりました。送料も払えない状態の私は死にそうになりながら重いデッキを持って家まで帰りました。秋葉原の駅までが長かったこと・・・。今思えば秋葉原まで戻るよりも御徒町まで歩いた方が近いですね。(←今ごろ気付いた奴はマジでバカ
帰宅後、家にあったK-METALで試しに録音再生してみました。
「なんかスゲー、だってなんかスゲーんだもん。」
当然ながらSONY特有の高解像度、ハッキリクッキリ東芝さん系の音ですが、カセットらしい温かみがあり、滑らかな感じが非常に印象的でした。結局DATがあるのでカセットは殆ど使いませんでした。JA33ES導入を契機に箱に封印。
していたのですが最近復活させました。あらためてカセットの良さを痛感し、MD (゚听)イラネ とまで思ったのですが、MDもMDなりの良さがあるのでMDと決別するのは当分先の話となりそうです。
参考までにKA7ESと兄弟機KA3ES,KA5ESの内部画像です
TC-KA3ES
TC-KA5ES
TC-KA7ES
KA7ESとKA5ESの微妙な違いが分かりますか?
写真を見ただけでは分からない違いとして、RECボリュームが挙げられます。KA5ESのRECボリュームは明らかにフィーリングが異なります。細かい部分でKA7ESをコストダウンしたのがKA5ESと言えそうです。写真を見る限りでは電源の平滑用コンデンサーの容量が違うようですね。